vagabondな社長Blog

相場のことからJAZZのことまで

『億を稼ぐトレーダーたち』 の在庫状況について

好評発売中の『億を稼ぐトレーダーたち』ではあるが、「アマゾンで発売後にすぐ注文したのだがいつまでたっても届かない」との連絡もいただいている。どうやら流通が滞っているようなのだ。申し訳ない。

20日の月曜日4時ころ、アマゾンから電話があった。なんだなんだ? と出る。
「お世話になっております、アマゾンジャパンのH田と申します」
あ、こういった電話はバイヤーの人だ、と思って、消費者モードから出版社モードにすぐに切り替える。
「こちらこそお世話になります。ええと、どんなご用件でしょうか」
「御社から出された新刊『億を稼ぐトレーダーたち』の在庫の確認をしたいのですが」
「ありがとうございます。ぼくのところは発行元でして、流通のほうは発売元の丸善出版さんにお任せしているのです」
「あ、そうなんですか。実は、バックオーダーがそうとう溜まっているのですが、取次(本の問屋さん)に注文を出してもいまは手配が付かないと言われて困ってお電話したのです」

その後、やりとりをしていろいろわかった。
アマゾンでは発売日だけ「在庫あり」になって売り切れたあと、ずっと「在庫切れ入荷時期未定」表示になっていたのだがその謎がとけたのであった。丸善出版にはその後こちらからも連絡をして確認したところ、アマゾン分百数十冊が水曜日あたり取次に届き、そこから運ばれる模様。

というわけで、今週末くらいには到着すると思うので、いましばらくお待ちください。また、「入荷時期未定」という表示をみて注文を見送っていた人はすぐ「在庫あり」になると思うので、よろしくお願いします。
もちろん、お近くの書店か林投資研究所、トレーダーズショップでもお求めになれますので、そちらでもどうぞよろしく。
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林 知之

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『億を稼ぐトレーダーたち』 6月10日ごろ発売

新刊『億を稼ぐトレーダーたち』について「発売はまだか?」のお問い合わせをいただいていたが、ついに確定したので報告する。
6月8日(水)に取次搬入、順次全国の書店で展開。おそらく10日ごろには店頭に並ぶはず。
アマゾンにも今日から登録された模様なので、どうぞよろしく。

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柳葉 輝(専業個人トレーダー)
こだわりを捨てて答えを見つけ、10億円の資産を形成したシステムトレーダー

「人間は相場で損するようにできているのです」

渡辺博文(大手アセットマネジメント・ファンドマネージャー)
個人投資家時代にビジネスモデル投資という手法を確立した、異色のファンドマネージャー

「本当の美人を見分けろ」

杉山晴彦(個人トレーダー)
意地を張らない売買で、5カ月509.88%の収益を達成した学習塾経営者

「すべてはマーケットの都合に従うだけです」

綿貫哲夫(証券ディーラー)
値動きの背景を探ることによって、10年以上勝ち続けるベテラントレーダー

「私にとってマーケットは常に勉強の場なのです」

成宮宏志(元為替ディーラー、FAIメンバー)
理論と感性を融合させて結果を出す、元為替ディーラーのFAI投資法実践者

「守・破・離」「チャートを見てマーケットの声を聴くのが楽しい」

西村正明(山前商事、プレーイングマネージャー)
理論の裏付けによって負けない売買をくり返す、プロップファームのプレーイングマネージャー

「おもしろみのない地味な売買でマーケットのゆがみを拾う」

橋田新作(個人トレーダー、研究部会報会員)
勉強した知識に長い経験を加えてついに成功。2年間で1億円以上稼いだ孤高の個人トレーダー

「相場はいつでも失敗の連続です」

高橋良彰(エイ・ティ・トレーダーズ代表)
17年間、月間で1人もマイナスを出していないプロップチームをつくりあげた男

「チームで100億円の利益を積み上げてきた。大切なのは人のチカラだ」

秋山 昇(個人トレーダー)
綿密な検証と大胆な行動──理想の二面性を持つ個人トレーダー

「累計利益5億円達成で牛丼に半熟卵をつけるようになりました」

●追加インタビュー
柳葉 輝/西村正明&高橋良彰/杉山晴彦/綿貫哲夫

東証での震災復興支援チャリティ・セミナー続報

先日ブログでお伝えした、東証で6月13日に行われるチャリティセミナーの受付が本日開始された。

たくさんの証券・商品・FXなど金融マーケットに携わる企業と団体による協賛金およびブース出展料は、全額被災地支援の義援金となるとのこと。入場料、受講料ともに無料で、募金箱が置かれる。

講演者も当初よりだいぶ増えた。事前予約制で下記のサイトから申し込める。
一般的には無名だが、本澤実氏のセミナーを聞けるのはすごい。
個人投資家の視点も持ちつつ学術的な話をわかりやすく解説できる人である。

澤上篤人氏(さわかみ投信)
本澤実氏(共生投資顧問、埼玉学園大学客員教授)
今井澂氏  ※ビデオ放映
杉田勝氏(ウィンインベストメントジャパン)
石田和靖氏(ワールドインベスターズTV)
松本英毅氏(よそうかい.com)
中山修二氏(商品データ)

http://www.emporio.jp/charityseminar.html

『億を稼ぐトレーダーたち』詳細〜この本の読み方

『億を稼ぐトレーダーたち』の「はじめに」と「この本の読み方」の部分も紹介しておこう。

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この本の読み方


○偏りこそが長所を生む

冒頭では個人投資家が一般的に得られる情報について、否定的に述べた。しかし80年代のバブルが崩壊して以降、それまで画一的だった相場本の世界に、個別の手法を論理的に解説したものが増えたというのも事実である。
インターネットが普及した現在、特定のことについての情報がすばやく手軽に手に入るようになった。ところが、便利さの裏には大きなマイナス要因が存在する。情報がブツ切りであり、個々の情報について発信者の意図や背景が不明瞭であることだ。その点で単行本は──その本がきちんとした手順で作られていればだが──、一冊読み終えるまでその著者の世界にどっぷりと浸かることができる。自分のあり方や自分の目的がきちんとあれば、その著者の世界に取り込まれる心配はなく、その著者の世界を垣間見ることができる。世の中には、誰にでも役立つ平均的なものとか、誰にでも有用な最大公約数的な情報など、あるはずがない。そんな姿勢でつくった情報は、“馬に聴かせる念仏”以下のものだろう。
やはり、偏っていることに情報の価値があるものである。偏っているからこそ、そこに独自の視点や観点があり、それを基準にして評価が下され、時間をかけて耳を傾けるべきオリジナリティーが生まれると信じている。書籍の価値というのは、こんなところにあるのだと思う。


○相場技術論の視点

この本に登場するのは、それぞれが別々の相場哲学を持った、それこそオリジナリティーあふれる独立したトレーダーたちだ。しかし、著者である私が持っている価値判断基準が一種のフィルターとなって本書が仕上げられているという事実を、読者に理解しておいてもらわなければならないと思う。
私は、中学生の時から始めた相場の経験から独自の考え方を積み上げてきたが、そのベースとなっているのは「相場技術論」である。相場技術論とは、相場を行う際の考え方のひとつである。
相場は、予測不能の世界だ。将来、価格がどのように変化するのかは、タイムマシンが発明されない限り知ることができない。しかしこういう原則の中、「どこまで予測が可能か」という挑戦が繰り広げられ、一時的に発生するルールから普遍的な法則まで、さまざまな議論が展開されている。そんな状況下、大昔から職人的な相場師の間で基本とされてきた考え方が、相場技術論なのだ。
相場技術論は、「将来の価格を知ることはできない」という原則を素直に受け入れる立場の考え方である。すなわち、予測の面で努力してもムダであると結論づけ、そこから「では、どうすれば儲かるのか」を考え始めるのだ。結論として、「相場の変化に対してどんな行動を取るのか」がメインのテーマである。予測不能の株価を予測することは否定していないが、当てるための予測ではなく、その後の変化を自分自身の手で評価し、自分自身で次の一手を決めるための基準としてのみ予測を利用するのだ。つまり、予測を当てるだけで利益を上げることを放棄し、変化を見ながら出処進退を決めることに徹するのである。ポジション操作の技術が重要だという核の考え方は、資金全体の管理、自分の弱さを認める姿勢、気持ちをリセットするために意図的に休みをつくる工夫など、多岐な方法論に広がっていく。相場技術論の考え方は、情報が氾濫する現代であらためて必要性が認められ始めた「セルフコントロール」であると私は考えている。
この相場技術論という「窓」を通じてさまざまなトレーダーの理論や哲学を紹介しているのが、この本の大きな特徴だ。「ここで買いました」「ここで売りました」「○○万円儲けました」といった個人の日記のような話を嫌う、まさに相場に対して一家言ある人たちが、自らの成長と成功の過程を思い出しながら信念を語ってくれた──。これは私自身にとって最高の喜びであるが、同時に、これから売買を始めようとする人から長い経験を持つベテランまで、株でも商品先物でもFX取引でも売買対象を問わず、また長期・短期を問わずどんな手法を利用している人でも、あらゆる投資家・投機家にとって非常に有益な内容だと信じる。
また、本書は頭から順に読み進める必要はない。「はじめに」にも書いた通り、それぞれに時期を特定する表現を加えてあるし、それぞれが完結している。だから、興味を持ったトレーダーからひとつずつ読んでもらいたい。そして実際に成功しているトレーダーたちの論理を、読者それぞれの観点を加えて楽しんでほしいと思う。
読者一人一人がこの本の情報を成功への糧として、有意義な売買活動を展開してもらいたいと願っている。
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『億を稼ぐトレーダーたち』詳細〜はじめに

『億を稼ぐトレーダーたち』の「はじめに」と「この本の読み方」の部分も紹介しておこう。

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はじめに


○きっかけは『マーケットの魔術師』というアメリカの本

本書は、日本のスーパートレーダーともいうべき人たちの成功哲学を紹介するものである。しかも全く表舞台に出ていないトレーダー、あるいはほとんど知られていないトレーダーばかりで構成されており、その考え方にふれることができる本書には十分な価値があると確信する。
日本の社会では、個人プレーが否定される傾向がある。また突出した成功がヒーロー視されず、ねたみやそねみの感情から“悪”とされるくらいの空気がある。だから相場の世界の成功者など、とても受け入れられないという風潮がある。たとえ受け入れたとしても、とてつもなく特殊な世界の人物を遠くから観察するような視点しかないようだ。
結果として、どうなっているのか──。難解な問題に挑戦する受験勉強のごとく、「正解は何か」という相場の世界ではまっ先に否定されるべき観点に多くの人が染まり、予測が当たったか外れたかという意味のない結果論に終始している非現実的な世界が、個人投資家に与えられた唯一の情報源となっているのだ。
この本で紹介するトレーダーは、そんな非現実的な世界とは無縁の、成功している本物の実践者たちである。
相場の世界の実践者にインタビューするというアイデアは、パンローリング社が翻訳版を発行している『マーケットの魔術師』というシリーズ本が元になっている。著者であるジャック・D・シュワッガー氏が多くのトレーダーから話を聞き、トレード手法やこだわりを紹介するという内容である。シリーズの中の『新マーケットの魔術師』が1999年に清水昭男氏の翻訳で発行された時に私は、相場用語のチェックを中心に翻訳を手伝った。その時、日米の相場文化に大きな違いがあることを痛感すると同時に、日本人を相手に同じようなインタビューができないかと考えた。そして周囲には、同じ意見の持ち主が何人もいた。
ところが当時は、「相場でメシを食っている」などと言うと“うさんくさい”としか思われないような状況で、もちろんトレーダーという言葉も広まってはいなかった。個人的に売買して利益を上げている人が表に出ることはほとんどなかったし、業界の仲間に声をかけても簡単に紹介してもらえる可能性は皆無としか感じられなかった。結局、「日本版マーケットの魔術師」という構想は手つかずのままでいた。
しかしその後、ちょっとしたきっかけから、私が運営している林投資研究所で発行している『研究部会報』という定期刊行物に、個人投資家のお手本として紹介したいと思う人物のインタビューを執筆したところ、予想以上の好評を得た。また時代も変化し、マーケットの成功者はヒーローでありあこがれであるといった認識が、日本の社会にも生まれてきた。こうして、「日本版マーケットの魔術師」の企画があらためて動き出したのである。


○優れたトレーダーとのインタビューは楽しい

そして現在も『研究部会報』にインタビューの連載を続けているが、インタビューを通じていろいろな人のいろいろな考え方にふれることが純粋に楽しく、本にすることなどすっかり忘れていた。振り返れば、そんな感覚でいたことが功を奏したのではないかと思うのだが、相場に対するアプローチが全く異なっているだけでなく、「林さんの考え方は違うのでは?」というように自分の意見を遠慮なく語ってくれるような人も含めて多くのトレーダーに出会い、インタビューに応じてもらった。
最初にインタビューを行ったのは、2007年11月だった。本書に掲載の杉山晴彦氏である。それ以降も、私の周囲で「この人ならば」と感じるトレーダーにインタビューをお願いしたり、業界内部の知人が推薦してくれる人物を紹介してもらってインタビューを続けてきた。本書を上梓する段階での最後のインタビューイーは、秋山昇氏である。本書への掲載順序はインタビューの順序とは異なるが、それぞれに時期を特定する表現を加えてあるので、混乱することはないはずである。
この企画が始まるまでの私は、インタビューを原稿にするといった作業をしたことがなかった。そんな私が直感的に思ったのは、「とにかく本音を話してもらわないと、価値のある読み物になり得ない」ということだけだった。私はシナリオを固定するようなことを嫌い、あえて事前に質問集を用意したりしなかった。インタビューイーが軽くお酒を飲みながら、自由に楽しく語ってもらえる場をつくりたいと考えたのである。
狙った通りの効果があったようで、録音した会話をあとで聴くと、インタビューイーが熱くなって夢中で話してくれていることを実感した。私自身も話し好きなので、お互いに相手を抑え込みながら語ろうとしている部分も少なくない。そんなことを発見しながら自分の姿勢を反省しつつも、とにかくテープを聴きながら原稿を仕上げるという少々ややこしい作業が、楽しくて仕方がなかった。またインタビューを受けてくれたトレーダーからも、「あれ、私、こんなことしゃべっていたんですね」とか「あんなに断片的に話しただけなのに、言いたいことがきちんとまとまっている」といったうれしい評価をもらうことが多い。単行本としてまとめるために原稿を整理しながら一人一人の感想を思い出し、とても楽しく原稿を読み返している。読者も、インタビューの光景を想像しながら、楽しく読んでほしいと願っている。
この本をまとめる時点で、インタビューを受けてくれたのは合計9人だ。インタビューしてから時間が経過しているトレーダーもいることから追加インタビューを申し込んだ。名前を売ろうとしている人たちではないので全員はムリだったが、彼らのうち約半数の人に追加インタビューを行い、その内容も巻末に掲載してある。併せて読者の役に立てば、何よりである。
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『億を稼ぐトレーダーたち』詳細〜インタビュー内容10

『億を稼ぐトレーダーたち』の内容を紹介。最後は追加インタビューの一部。
実は追加インタビューが予定よりもそうとう濃い内容となった。そのため、ページ数の関係でやむをえず追加インタビューのページは文字が小さくなっている。やや読みづらいがその分、中身は充実しているので納得してほしい。

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追加インタビュー
本書のインタビューは2007年11月から2011年1月にかけて行った。すでにある程度の時間が経過しているトレーダーもいることから、その後の状況を知りたいと思い、フォローアップインタビューを申し込んだ。名前を売ろうとしている人たちではないので全員はムリだったが、約半数のトレーダーに追加インタビューを行うことができた。

●柳葉 輝
柳葉輝氏へのインタビューは、2010年11月25日であった。毎年、コンスタントに億単位で利益を上げてきた彼だったが、インタビュー時の年間累計利益は2000万円であった。
プラスの成績でありながらも例年に比べてかなり不調だったということと、それに加えてもう少し話を聞いてみたかったので2011年3月3日、神田のふぐ料理店でインタビューを兼ねた相場談議をしようということになった。

1.成長を感じた思い出のトレード

──まずは昨年の最終成績を聞かせてください。
インタビューのあと、11月末の数日と12月で2500万円の利益を上げることができたので、年間で4500万円の利益でした。久しぶりに年間の利益が1億円を下回ったのですが、流れが戻ってきて利益を出せるようになったので、よかったと思っています。何よりも、2010年も一定の利益を出したことで資産曲線の最高値を更新したことが、うれしいのです。自分のやり方がまだ通用するということが、数字で証明されたということですから。

──年間の金額的な目標は決めていますか?
私の目標は、年間3億円です。達成したのは2005年と2007年の2回だけですが、常に3億円という目標を掲げてトレードに取り組んでいます。(後略)

2.売りが有利なのか、買いが有利なのか

3.勝率は関係ないが統計が大切

4.UFOはいない


──私は、相場で自分の感情をどうコントロールするのかが大切だと考えています。でも、柳葉さんは違いますよね。
そうですね。感情を売買執行に一切、反映させないようにしていますから。だから、ちまたの相場情報には何の意味もないと、(後略)



●西村正明&高橋良彰
この追加インタビューは、西村正明氏と高橋良彰氏の2人を相手に同時に行ったものである。
西村氏は商品先物のプロップファーム「山前商事」のプレーイングマネージャーで、高橋氏も同じく商品先物のプロップファーム「エイ・ティ・トレーダーズ」の代表であり、やはり自らもトレードする立場だ。西村氏のインタビューは2009年1月、そして高橋氏のインタビューは2010年7月だったが、そのあと林投資研究所で開催した忘年会で2人が出会って意気投合し、業界内の飲み友達として交流が続いていると聞いた。そこで私は両氏を同時に追加インタビューし、2人の共通点と相違点をその場で明らかにして読者に届けるというアイデアを思いついたのだ。
2人の表面的な共通点は、いくつもある。まず、プロップファームでトレーダーの教育や管理を行いながら自らもトレードを行っていること。トレード対象が商品先物で、どちらもサヤ取りの手法を用いていること。またトレーダーの教育において、相手の気持ちをていねいに考えているという点も、私が2人の共通点として(後略)

1.新しいマーケットが生まれるかもしれない

──高橋さんが自ら行い、そして自社のトレーダーたちにも実行させている、手作業を大切にしたトレードは印象的でした。その後はどうですか?
高橋 同じ手法を続けています。私の手法は「サヤ取り」というよりも、最初から「サヤの組み合わせを作る」というアプローチですが、その組み合わせ方がさらに複雑になっています。最近では、もう説明するだけで混乱するようなトレードが増えてきました。ザラ場を見ながらトレードしますので、利益のチャンスをより増やすためです。

──西村さんの手法もサヤ取りですが、高橋さんのように組み合わせていくことはあるのですか?
西村 ありますね。高橋さんのように積極的に組み合わせを作っていくわけではありませんが、サヤ取りを繰り返していくと同じような考え方にたどり着くのは自然なことでしょう。

──回数を増やすだけでは足りないということですか?
西村 単純な方法だけで儲かればいいのですが、どうやったら単純なサヤ取りが“より儲かる”方法になるのかを考えます。高橋さんのインタビューにもありましたが、(後略)

2.手法を決めるのかトレード対象を決めるのか



●杉山晴彦
2005年に行われた「第6回ロビンス─タイコム先物チャンピオンシップ」において、5カ月で509・88%という見事な利益率で優勝した杉山晴彦氏は、その後もガソリンのシステムトレードを続け、安定した成績を出していた。「尊敬に値するトレーダーのこだわりを聞く」というコンセプトで始めた一連のインタビューは、この杉山氏が最初のインタビューイーだった。そしてこの本をまとめるにあたっての追加インタビューでは、杉山氏が最後の1人になった。ムリをせず素直にマーケットに従うのが信条だという彼が2007年11月のインタビューで語った中で印象的だったのは、儲かっているトレーダーに共通する4つの項目だった。「余裕のある建玉をする」「記録をつける」「自分に合った方法を選ぶ」、そして「手間と時間をかける」である。また、「大切なのはこれから」「5年後、10年後にどうなっているかだ」とも言っていた。インタビューから3年と少しが経過した今でも、これらの考えに変化がないのかを確認しながら現在の課題などを聞くために追加インタビューを申し入れたところ、休日を使って上京した時に私のオフィスに寄ってくれた。2011年4月12日のことだった。

1.目下、FXを研究中

──まずは、現在のトレード状況を聞かせてください。
インタビューの約半年後、2008年5月を最後にガソリンのトレードを中断しました。今はFX取引で、実験的なトレードをしながら研究中といったところです。

──ガソリンを中断した理由は?
前回のインタビューの時にも言いましたが、マーケットの規模の問題です。その後もマーケットが縮小していったことから、とにかくトレードしにくい状況になってしまったのです。短期のトレードでしたから、大引と翌日の寄付にギャップが生じることを嫌い、ザラ場の状況から判断して「大引で建てる」「大引で手仕舞う」といった売買を多用していました。ところがマーケットの規模が小さくなったせいで(後略)

──ほかに検討した銘柄は?
日経225先物です。実験的なトレードも繰り返しました。これも「突破口が見えるかも」というところまでは行き着いたのですが、「よし。これだ!」というところまでは至りませんでした。オイルだったから私のシステムが機能していたのか、そのあたりも含めて十分な研究をしたとはいえませんけど。

──FXを選んだ理由は何ですか?
まずは、流動性があることです。これについては文句なしのレベルですよね。政治的な影響が大きいので、株や商品先物に比べると実は不透明なマーケットかもしれません。また、業者の信頼性など個人投資家のトレード環境も、未整備な面があります。しかし非常にグローバルな銘柄なので、長く続けられそうだということです。(後略)

2.システムの限界と普遍的なトレード技術

3.成長の順序




●綿貫哲夫
異色の職業ディーラーである綿貫哲夫氏にインタビューを行ったのは、2008年4月1日だった。彼は職業ディーラーの守備範囲に徹する一方で、相場の勉強を始めたころの初心を忘れずに“個人投資家”のような目を持ち続けている。その独創性が、とても魅力的であり興味深い点だった。
そのインタビューの中では、当時、実需が少なくなった株式市場で活躍する「新人類ディーラー」の話題が出た。マーケットはその後も低迷といえる状況にあるものの、需給の面では正常さを取り戻してきたと思う。では、新人類ディーラーたちはどうなったのか? また綿貫氏の強みは、現在どのようなパフォーマンスにつながっているのか? 
追加インタビューは前回と同じ日本橋の韓国料理店で行い、寒い季節に適した鍋料理などを楽しみながら話を聞いた。2011年1月20日の夜であった。

1.新人類ディーラーの時代は終わった

──前回のインタビューでは、何にでも食らいつく新人類ディーラーたちの活躍について話してもらいました。彼らは、「個別銘柄について、出来高の何割を目指すか」といった独特の観点で日々、ディーリングに取り組んでいるということでしたね。
そうです。実際に彼らは、出来高に対する自分の売買シェアを自慢していましたね。私には理解できませんでしたが。マーケットを20年間見てきて、こんなものが長く続くはずはないと感じたので、インタビューでも「一時的なことだろう」と答えたのです。実需が減った状態だからこそ(後略)

2.アリとキリギリス

3.株式市場の夢


──あらためて綿貫さんに聞きます。マーケットの変化に対して、自分の立ち位置は変わっていないということですね。
はい、変わっていません。ディーラーになった時から持ち続けている自分の“こだわり”みたいなものに、ブレはないと思います。ただ、周囲が変わってしまいましたよね。ディーラーの数が少なくなりましたし、先物のディーリングをやっているチームから「うちに来ないか」みたいに声をかけてもらったこともあります。意外なことだったので、ちょっと驚きました。先物のディーリングって、うまくいって(後略)

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『億を稼ぐトレーダーたち』詳細〜インタビュー内容9

『億を稼ぐトレーダーたち』の内容を紹介。
インタビューの一部を掲載する。最後の9人目は緻密かつ大胆な売買をする個人トレーダー。

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●秋山 昇(個人トレーダー)
綿密な検証と大胆な行動──理想の二面性を持つ個人トレーダー


「累計利益5億円達成で 牛丼に半熟卵をつけるようになりました」
「先物探花」(さきものたんか)というWEBサイトがある。商品相場を行う個人投資家の間では広く知られており、「商品相場を実践する人なら一度は訪れたことがある」「ここで勉強した人が多い」などという声をよく聞く。商品会社の人に尋ねてみたところ、業界内でも「先物探花」の存在を知る人は多い、とのことだった。その先物探花を立ち上げ、独りで管理している秋山昇氏は、自らも個人投資家として商品先物市場で大きなトレードを繰り返してきた人物だ。
先物探花には多くのページがあり、秋山氏が発信する情報がこまめに更新(後略)

1.徹底した検証と実践の仲間

──初めてトレードしたのは、何年ですか?
最初のトレードは、2000年でした。ゴム指数の異限月サヤ取りと同時に、ゴムのサヤすべり取りでポジションを取ったのが初めてでしたね。でも商品相場をウォッチし始めたのは、1995年です。

──5年間も研究したのですか?
はい、そうです。何ごとも徹底的にデータを調べてから始める性分なのです。ですから、まず本を読みました。林さんのお父さんが書いた『商品相場必勝ノート』も、たまたま書店で見つけて読みました。その本の内容では、価格の上下を当てなくても利益を上げることができるという、「サヤすべり取り」にヒットしましたね。(後略)

2.あと1日で破産していた

──インターネット取引だと手数料が安いでしょうから、最初に考えていたシステムトレードも実行可能だったのでは?
そうですね。私が取引を始めた商品会社では、最初に口座を開いた時点でそれまでの対面取引の手数料の半額、売買の量などに関係なく半年くらいの期間が過ぎれば7割引、くらいの割引があったと記憶しています。だから、最初にイメージしていたシステムトレードも実践しました。

──では、システムトレードでもしっかりと利益を上げたわけですね。
いや、途中でやめてしまいました。システムトレードって、やってみると難しいものなんです。自分で作ったものとはいえ数式化されたルールに身をゆだねる、いや大切なおカネをゆだねるわけですから、ちょっとだけでもマイナスが続いたときにすごく不安になるんですね。予測の当たり外れは相場の必然で、裁量であってもシステムであっても、それは同じ (後略)

3.おカネが欲しいわけではない

──2004年に約7000万円の累計利益。その後は、どうだったのですか?
「累計収支のグラフ」にあるように、順調に利益が伸びていきました。でも先ほど指摘された通り、グングンと利益が積み上がっていくかと思うと、ドスンと落ち込んでいるところがありますね。
私の張り方は、多くの人の参考になるものではないと思います。トレードする前に徹底的に検証を行いますし、理論的に実践可能なやり方だけを実行しようとしていますが、コツコツと利益を積み上げていくというイメージよりも、でっかいギャンブルをやっているという感じですね。(後略)

4.もう勘弁してください

──相場の話に戻ります。かなりの枚数を張ってこれだけ資金を増やしたのですから、商品先物市場ではかなり目立つ存在だったのでは?
そう思います。それに私は自分のWEBサイトにポジションを公開していますので、大量のちょうちん(他人の思惑に乗って同じ売買をすること)がつくケースもありました。ある時、油(あぶら)が暴落してクラックがグッと縮小したことがありました。私はその時、原油と石油製品のサヤ取りで「クラックが開く方向」にサヤ取りを仕掛けたのです。そして私のポジションに、かなりのちょうちんがつきました。するとプロ筋が私と対立するポジションを取り、噂では彼らが「秋山とそのちょうちん筋がぶん投げるまでクラックを縮小させる」と言っていたようです。(後略)

5.あらためてシステムトレードを研究する続きを読む

『億を稼ぐトレーダーたち』詳細〜インタビュー内容8

『億を稼ぐトレーダーたち』の内容を紹介。
インタビューの一部を掲載する。8人目はプロップファーム(自己資産運用の専業企業)の経営者兼トレーダー。

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●高橋良彰(エイ・ティ・トレーダーズ代表)
17年間、月間で1人もマイナスを出していないプロップチームをつくりあげた男


「チームで100億円の利益を積み上げてきた。 大切なのは人のチカラだ」
エイ・ティ・トレーダーズというプロップファームを経営する高橋良彰氏は、自らも商品先物のトレーダーとして日々トレードを繰り返して利益を出しながら、所属するトレーダーの教育や管理などを幅広く行っている人物だ。プロップファームというのは、投資家の資金を預かって運用するヘッジファンドとは異なり、単純に自己資金を運用する投資会社のことである。 高橋氏はシカゴで学んだトレーディングの技術を日本に持ち込み、それをきっかけにして編み出した独自の手法で長期にわたって好成績を上げながら、トレーダーの育成にも力を入れてきた。そんなこともあってなのか彼の考え方は、自然体で無理がないという印象だ。個人投資家が自分のトレード技術や資質を再確認するうえで、とてもわかりやすいと思う。

1.相場には精神力が必要なのか

──高橋さんは現在、プロップファーム「エイ・ティ・トレーダーズ」の代表取締役です。今の立場に就くまでの経緯を聞かせてください。
商品先物の業界に入った時は、S商事という会社で働いていました。その時代に会社の負担でシカゴに行く機会があって、日本では誰もやっていなかったどころか発想すらなかったような最先端のトレーディングテクニックを学ぶことができました。これが現在の立場につながる私の経歴の、大きなきっかけだったのです。 日本に帰ってきたあと、シカゴで学んだテクニックを早速、実際のマーケットで試しました。月給トレーダーの立場で行う会社の資金運用に、そのテクニックを使ってみたわけです。そうしたら、それこそウソみたいに儲かったのです。

──その素晴らしい結果が、独立するきっかけだったのですか?
いえ、さすがに短期間の結果ですぐに独立を考えるほど、短絡的ではありませんでした。(後略)

2.アナログで行う、・サヤのサヤ・を取るサヤ取り

──高橋さんが行っているトレードの方法を、差し支えのない範囲で説明してもらえますか?
基本は、先物における限月間のサヤ取りです。しかし単純なサヤ取りだけではなく、サヤとサヤを組み合わせたサヤ取りまで広げます。(後略)

──具体的な成績について聞かせてもらえますか?
S商事では累計15億円、現在のエイ・ティ・トレーダーズでは、現在まででチームの累計利益が80億円を超えていますから、トータルで約100億円です。証券の世界と比べたら少ないかもしれませんが、商品のプロップファームとしてはなかなかの成績ではないかと自負しています。(後略)

3.縮みつつある商品先物市場の中で

──先ほど、商品先物市場の出来高が非常に少なくなったという話がありました。高橋さんが今後もトレードを継続していくことも含めて、どのように考えていますか?
市場の発展を考えたとき、いろいろな要素があると思います。まずは根本的な部分で、大手商社の存在と商品市場の利用方法とか、海外の投資家を含めた市場参加者の多寡などです。政治家や官僚といった国のリーダー的な人たちの能力を適正に束ねて、食糧問題など国家が直面する課題とからめた日本のかじ取りという面が、もっともっと強まるべきではないかと思います。 日常の仕事において気になるのは、国内投資家の参加状況ですね。(後略)

4.人のチカラ

──高橋さんは自らもトレーダーとして活動しながら、同時にトレーダーの教育を行っています。テクニックを身につけるうえで大切なものは、何だと考えていますか?
一番は、素直なことです。サヤ取りは、もともと単純なものです。(後略)続きを読む
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