10月のトレーダーの呑み会関連の話を書く。
この会で「もうすぐ自分が書いた本が出ます」と言った人がいた。先物のリアルマネートレードコンテストで上位に入っている人で、会ったのは2回目なのだが、本業はFPとのこと。出すのはトレード本ではなく、マネー本ということだった。

その場では、ふ〜ん、どこから出すのかなと思っていたんだが、あとで聞いてびっくり。10月新創刊の「朝日新書」初回ラインナップのなかに入っていたのだ!
発売日当日には紀伊国屋書店新書ランキング2位と聞いて、さらにビックリ。広告を見ると初回ラインナップには「朝生TV」によくでてる姜尚中と宮崎哲弥、キヤノンの御手洗、売れっ子の斉藤孝などなど。このそうそうたる著者のなかで、紀伊国屋2位はスゴイ。すぐに増刷が決まったそうで、先日の朝日新書の新聞広告では姜尚中氏の本と並んで1番大きい扱いだった。

サラリーマンは2度破産するサラリーマンは2度破産する
藤川 太

朝日新聞社 2006-10
売り上げランキング : 844

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


さてさっそく、センセーショナルなタイトルがついたこの本を買って読んだ。ちょっと事前に予想していたとおり、簡単にいえば「なんにも考えていないと人生で、実質破産の状態が2度訪れますよ」ということである。そして「住宅ローン」や「保険」「教育費」「貯蓄」「投資」など、サラリーマンが勘違いしがちなことを正してくれる内容。そして、どうやればきちんとライフプランが建てられるのかがわかるようになっている。
これ、数年前にベストセラーになった『ゴミ投資家のための人生設計入門』と似たコンセプトだと思った(現在は改題され、文庫で出ている『「黄金の羽根」を手に入れる自由と奴隷の人生設計』)。

ゴミ投資家のための人生設計入門ゴミ投資家のための人生設計入門
海外投資を楽しむ会

メディアワークス 1999-11
売り上げランキング : 161776

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

「黄金の羽根」を手に入れる自由と奴隷の人生設計「黄金の羽根」を手に入れる自由と奴隷の人生設計
橘 玲 海外投資を楽しむ会

講談社 2004-08
売り上げランキング : 2502

Amazonで詳しく見る
by G-Tools



視点をちょっとずらせば、まだまだ新鮮味がある内容になるんだなぁ、と感心した。もちろん、サラリーマンの人生設計に警鐘を鳴らしつつ、2006年現在の状況でうまくやっていく方法論が展開されている。

ただし、大きく違うところがある。
「橘 玲」氏も以前一緒に仕事をしたことがあり知っている人なのだが、実はこの人は基本的にカネや投資というものを斜めに見ている。だから本の内容も、いろいろと悲観的に持っていく内容が多い。いっぽう「藤川太」氏は、カネや投資をポジティブにとらえていると思う。

実践するなら「藤川太」氏の本のほうがハッピーになれる。推薦。