『億を稼ぐトレーダーたち』の内容を紹介。
インタビューの一部を掲載する。6人目は最近増えているプロップファーム(自己資産運用の専業企業)のトレーダー。

-----------------------------------------------------
●西村正明(山前商事、プレーイングマネージャー)
理論の裏付けによって負けない売買を繰り返す、プロップファームのプレーイングマネージャー


「おもしろみのない地味な売買でマーケットのゆがみを拾う」
山前(やまぜん)商事は商品取引員として長く営業を続けてきた会社で、林投資研究所とも長いつき合いがある。2006年にはこれまでの顧客の注文を取り次ぐ委託業務をやめ、自己資産運用の専業企業、いわゆるプロップファームとして再スタートした。その山前商事の常務取締役である西村正明氏に話を聞いた。西村氏は商社のディーリングから最先端のトレード手法を学んだあと別の商品会社の金融デリバティブ部で部長職にあったが、新しい職場環境を求めて山前商事に移り、現在はトレードの現場で若手の教育を中心に相場の世界に携わっている。 西村氏のトレードそのものは特殊かもしれないが、基礎の考え方はふらつきがちな個人投資家にとって耳を傾けるべき価値があり、ぜひ紹介したいと考えてインタビューを依頼した。(後略)

1.夢を持って商品業界に入った

──商品業界というのは、残念なことにあまり良い評判が聞かれない世界です。商品業界を選んだ理由などを、まずは聞かせてもらえますか?
大学を卒業して就職したのが1991年でした。現在のような厳しい状況ではなく、楽に就職できる環境でした。ですが高校の時にまじめに勉強していなかったために名のある大学には進めませんでしたので、大手の、いわゆる一流企業には入れないと最初から思っていました。そんな中で、商品会社なら自分の努力でトップを狙えるから、そんな方向性もおもしろいという発想でした。(後略)

2.負けないトレード

──商社というのは独自の情報網を持っていて、商品会社からの情報など見向きもしない、ということはありませんでしたか?
現物の情報はしっかり持っていましたが、マーケットの情報に関しては非常に乏しい状態でした。現物の流通をわかってはいても、商社としてマーケットに入っていくノウハウがなかったようです。そもそも、いろいろなかたちで現物を扱う商社がマーケットとどうかかわっていくべきかという点について、商品会社でもきちんとした意見を持っている人がいないくらいの状況でした。(後略)

3.おカネの怖さを知っておカネの世界に惹かれた

4.理論の裏付け

5.商品業界の未来


──西村さんの言う「理論のないトレード」で、実際に実績を上げている人もいます。そういう商品業界の大手個人投資家について、どう思いますか?
結果が出ればいいのですから、「すごいなあ」と思います。でも、「上か下か」に興味のない私にとっては異次元の世界です。私にとっては、彼らがやっているのはトレードではなく“駆け引き”です。別の言い方をすれば、情報戦ですね。切った張ったをしている人たちが人形町あたりの飲み屋に集まって、でまかせを交えたポジショントークをしたり、「○○筋がどうした」みたいな話をしながらお互いの腹を探り合って延々と飲んでいるという光景が当たり前に繰り広げられています。
そこには私が大切にしている理論など全くありませんし、相場技術という要素もありません。(後略)

6.個人に大切な夢とは

──情報を取り入れたり整理するという点について、もう少し詳しく聞かせてください。
トレードというのはある意味、集団心理、群集心理を読むことです。こういうことはいろいろな本に書かれていますが、本に書かれている理論だけでは実戦で役立ちません。(後略)
億を稼ぐトレーダーたち―日本版マーケットの魔術師たちが語る成功の秘密億を稼ぐトレーダーたち―日本版マーケットの魔術師たちが語る成功の秘密
林 知之

マイルストーンズ 2011-06
売り上げランキング : 326

Amazonで詳しく見る
by G-Tools